災害時への備え

今回の台風10号は、県内でも土砂災害や大規模停電をもたらしました。椎葉村では今日も捜索活動が続いていますし、いまだ電気が復旧していない地域もあるようです。宮崎市内の一部の地域でも夜中に6時間以上の停電がありました。

当院で訪問診療をしている患者さんの中には、夜間のみ呼吸器を使用していたり、吸引器を頻回に使用しなくてはならない患者さんもいらっしゃいますが、機械によってはバッテリーが内蔵されているものもある中、停電中に一番困ったのが【吸引器】だったそうです。

今朝診察に伺ったお宅で、写真のような手作りの吸引器を見せていただきました。

台風接近中にインターネットで調べ「家にあるもので作った」とのことですが、様々な材料を組み合わせ、空気が漏れないように接着し、最後は充電式の掃除機に接続するように作られています。残念ながら今回の吸引器は「吸引力が弱すぎて失敗」とおっしゃっていましたが、ご自分でここまでお作りになったのにはびっくりしました。そして改めて、停電中の不安はいかばかりだったか…と考えさせられました。

  

調べてみると、「がん緩和・在宅医療における東日本大震災の経験を生かした東南海地震への備え」に関する研究ワーキングチームが作成した資料が非常にわかりやすかったです。

(以下に一部抜粋して引用させていただきます。)

https://ganjoho.jp/data/public/support/brochure/saigai_booklet.pdf

家庭用発電機など購入する際に助成金が出る地方自治体もあるようですが、宮崎市ではどうなのでしょうか。引き続き調べてみたいと思います。

(スタッフO)