• プロフィール
    profile
プロフィールを読む
  • ブログ
    blog
ブログを読む

日野原先生へ合掌

日野原重明先生が亡くなられて、多くの方が想い出を語られているので私も少しだけ記録しておきます。

 

さすがに日野原先生のように超人的な活躍を生涯現役で105歳まで続けておられると、人生のどこかで先生と交差された方はかなりの数にのぼると思われます。

 

 

私は今から15年前の2002年、本郷で本格的に医学部課程を履修し始めた頃、「医の原点」という名前の医学概論シリーズで初めてお目にかかりました。

このシリーズは当時、書籍としてまとめられて出版されております。

 

医学部本館の大講堂に入ってきた日野原先生は、背筋こそ曲がっておられましたが壇上に立つと明朗な響きの声で講義をはじめ、そのまま90分ぶっ続けで話されました。

「私は先日、90歳になりました」

と自己紹介をされると教室がどよめいていたのを覚えています。

何の前触れもなく、いつもの講義だろうと思っていたらまさか90歳の医師が講義されるとは思わず、とても驚きました。

 

講義のなかではウィリアム・オスラーというカナダ生まれの医師でジョンズ・ホプキンスの教授などを務めた内科の医師の話、その著書である「平静の心」の紹介、そしてよど号ハイジャック事件に遭遇したことをきっかけに、人のために生きようと決意した日野原先生の人生を語ってくれました。

「医療とは、サイエンスに支えられたアートである。」

という言葉を講義の中でおっしゃっていました。同級生の中には感動を覚えて涙する者もおり、私も強烈な印象として覚えております。

 

 

日野原先生は「生き方上手」というベストセラー本をきっかけとして最晩年は命の尊さや「生き方」について広く国民を啓発し、勇気づける大きな存在となっていかれましたが、本業である内科の臨床医としても極めて優れた指導者でした。

 

感染症コンサルタントの青木眞先生がそのブログで、米国で活躍されていた頃に聖路加の日野原先生からお手紙をもらったというエピソードを紹介されておられます。25年前とのことなので、御年80歳にしてその感性にはただただ驚くばかりです。

http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/e439f4af893a0ab5774d16e675a5a7ec

 

私の師事する徳田安春先生も日野原先生に導かれ、聖路加で活躍されていた頃に私も少しお世話になり、臨床研究の勉強を聖路加の研究室でさせて頂いたことがあります。

このように、伝統的に基礎研究重視の日本の医学界において日野原先生は多くの優れた臨床医の能力を見出し、聖路加を拠点に活躍の場を与えてこられました。

 

 

 

私のような若造が日野原先生の功績を語っても100分の1も語り尽くせないところですが、少しでも先生の影響を受け、人生に接点を頂けたことに感謝申し上げます。

合掌。

 

 

写真は7年前に聖路加の理事長室にて。

緊張してて、何を話したのか覚えてません(笑)

宮崎市のまちづくりに必要なエリア・イノベーション

一昨日から、県議会自民党会派の研修会で東京に来ています。

私が政審会長として研修会の中身を企画したり、現地で進行を務めたりするので、大事な行事です。

1日目はリクルート本社にて、リクルート就職みらい研究所所長の岡崎さんから若者の地方還流・地元定着の可能性について講話頂き、活発に質疑応答が行われました。

 

 

そして2日目はプロスポーツトレーナーの木場さんや内閣府地方創生推進事務局の政策参与である佐々木基さんから講話を頂き、最後にエリア・イノベーション・アライアンス代表理事の木下斉さんから2時間弱にわたる講演と質疑応答。

 

 

木下さんはその著書も多数なのでぜひご覧頂きたいのですが、9年前に熊本城東マネジメント会社を起ち上げてしっかりとお金を生み出すまちづくり事業に携わったのを皮切りに全国各地でまちづくり株式会社を起ち上げるなど地域のまちづくりへ関わっておられます。

エリア・イノベーション・アライアンス

 

単にハコモノを作ったり区画整理をして見かけ上の地域活性化を目指すのではなく、不動産のオーナーたちと一緒に地域でお金を稼ぐことのできる仕組みづくりを目指しています。

まちづくりはアセットマネジメントととらえ、公共事業ではなく、その地域の共益事業だと説くことから始まりました。自分たちのためにやるから、自分たちも投資しようというスタンス。New Yorkでのまちづくりの考え方は徹底しているようで、特定地域へ公共投資することの妥当性を納税者から厳しく求められるので、公共がお金を出す額は固定資産税の上昇期待分をはじき出して決めるようです。

 

この本もとても良かった。

 

人口減少の局面になり、経済成長期とは需要と供給のバランスが完全に逆転している、と。

どんどん需要が伸びていた時代は民間だけでは追いつかない供給を公共も行うことで旺盛な需要を吸収していましたが、今は需要が減る時代に供給を増やしても価値が下がったり税金が無駄になるだけだ、と。

今の時代は供給をきちんとコントロールして既存施設を活用しつつ、資産価値を上げるような取り組み、リノベーションや公共資産の利活用がとても重要。

公園や河川、港湾、公共施設などなど。

 

コストや投資が過剰にならないようにしつつ、付加価値を高めるような「生産性」の高いまちづくりが必要。

全国でも発想を変えて取り組んでいる地域の成功事例はいくらでもある。

 

 

講演の内容はとても紹介しきれませんが、いずれ宮崎にお呼びしたいなと思いました。まちづくりの失敗事例もたくさん教えてくれたんですが(汚い空き店舗を改修して、キレイな空き店舗に生まれ変わった事例など)、やはりここでは紹介できません(焦)

今まであまり宮崎とは関わりが無かったとのことなので、多くの人に知って頂きたいと思いますし、AIAと組んで一緒にまちづくりに取り組むことができるような人材も宮崎にはいると思います。

たくさんの素晴らしいヒントを頂きました。木下斉さん、有難うございました。

児童養護施設から大学へ進む学生への支援-Swing-Byと不屈の男、慎泰俊。

日永純治さんが代表をつとめる宮崎市の任意団体、Swing-Byと、慎泰俊さんが理事長を務める東京の認定NPO法人、Living-in-Peaceが協定を結び、児童養護施設から大学へ進学する学生の相談、支援を相互に行うことを決めました。

 

宮崎大学の講堂で行われた調印式。

 

その後に学生さんと一般の方向けに、慎さんから2時間の講演と質疑応答というセッション。

“児童養護施設から大学へ進む学生への支援-Swing-Byと不屈の男、慎泰俊。”の続きを読む

下北方町自治公民館で県政・国政合同報告会【5月29日(月)】

報告会のご案内です。

昨年はあおき公民館で一緒に行いましたが、今年は下北方町自治公民館で衆議院議員の武井俊輔さんと合同報告会を予定しております。

武井さんは国会日程が狂うと、当日の都合も変わり得ますのでご了承ください。

 

(写真は3年前に西地区交流センターで合同でやった時)

“下北方町自治公民館で県政・国政合同報告会【5月29日(月)】”の続きを読む

研究者の皆さんも緩やかに政治にコミットして欲しい

昨年から、河野太郎代議士が「研究者のみなさんへ」と題して、科研費、競争的資金の申請や報告などの事務の効率化、研究業績の統一化など精力的に進めています。

 

お花見中の研究者の皆様へ

 

大学や研究機関に務める研究者の皆さんは、膨大で非合理的な事務手続きを国から要求され、なんでこんな書類作業で時間を浪費しなければならないんだとボヤきながらも制度・仕組みの変え方が分かりませんでした。

そこに、自民党行政改革本部長の立場で河野議員が昨年より精力的に合理化を進めているところだと理解しております。

 

高等教育を受け、付加価値の高い人材が生産性の低い事務作業で時間を浪費することは国家の損失であり、研究そのもののパフォーマンスにも影響を与えます。

 

しかし大学や研究機関に務める多くの研究者は政治とは無縁です。たまに政治と関わる研究者や学者さんというと、文系で極端に急進的な方が目立ちますが、その他多くの研究者は黙々とアカデミアの世界に生きるのみで、政治とは接点を持ちません。

だからこそ、今まで理不尽な制度や仕組みが残っていても、積極的に改善しようという国会議員も少なかったのだろうと想像しますし、こうした点に自ら着目して取り組まれる点にこそ河野太郎さんの真髄を見たような気がします。

 

研究者の皆さんや学術研究のために政治的な貢献をしても、それは国益にかなっていても政治家の利益に直結はしません。くどいようですが、研究者の皆さん、大学の先生方は政治に対して批判や揶揄はすれど、特定の政治家を具体的に支援することは滅多にないからです。

だけれど、河野太郎さんのように自分の利益とは関係なく必要な改革・改善は進めるべきだという国会議員は、ぜひその取り組みを評価し、具体的に支援してもらいたいと思います。

国立大学や国の研究機関に所属している人間であっても、制限を受けている政治的行為は明確にされているはずで、制限を受けていない範囲では十分に特定の政治家を支援することができます。

河野さんのメールマガジンを購読して応援するのもありだと思いますし、SNSで今回の取り組みを称賛するのもありだと思います。

メールマガジン「ごまめの歯ぎしり」(応援版)

河野さんへ応援のメールを送るだけでも、いいと思います。

皆さんが思っている以上に、直接メールなどを政治家へ送ってくる人は多くはありません。随分励まされます。

 

私もかつて医療の世界にいましたが、医療の現場でも色々と政治のことや医療制度・医療政策に対して批判や揶揄はすれど、具体的に行動を起こしている方はほとんどいませんでした。もしくは、この政治家を応援して、政治を良くしてもらおうという態度を取っている方も少なかったように見受けられました。

私にはそれがなんとなく、誠実ではないなあと感じていましたし、何より私自身が色んな不合理に我慢できないタイプでしたので政治へ思いっきりコミットしようと決断をしたところです。

アカデミアの世界に生きる研究者の皆さんも、緩やかで良いのでぜひ政治と関わりを持ってもらいたいなと思いました。

このページのトップへ