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せいりゅう支援学校とこども療育センター

2015年9月10日 | 視察

肢体不自由または知的障害を併せ持つ児童の通う県立清武せいりゅう支援学校と、医療型障害児入所施設および医療型児童発達支援センターである県立こども療育センターへ個人視察に行ってまいりました。

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これらは宮崎大学医学部の南側に位置して、「福祉ゾーン」の一角を構成しており、他に知的障害児の入所施設であるひまわり学園、知的障害児の通うみなみのかぜ支援学校も隣接しています。

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せいりゅう支援学校とこども療育センターの利用者はいずれも「肢体不自由」であることが基本的な条件で、肢体不自由のみの児童と、肢体不自由+知的障害の児童がいます。しかし圧倒的には後者の組み合わせが多く、重症心身障害児ともよばれます。

肢体不自由や知的障害の原因は超未熟児であったり脳性麻痺が多く、さらには事故によって障害を負ってしまった子どももいます。

そうした子どもたちが通う学校がせいりゅう支援学校で、ここは教育委員会の特別支援教育室が担当部署。

上記の就学前の児童を保育したり、医療的ケアが必要で在宅で診られない子が入所している施設がこども療育センターで、こちらは障がい福祉課が担当部署。

それぞれ、学校は文部科学省、保育園や病院は厚生労働省が担当といったイメージでしょうか。

「重症心身障害児(者)」とは、重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態にある子または大人であり、全国におよそ43,000人いると推定されています。

大島の分類では寝たきりもしくは座れる(座位保持まで)状態にあり、かつIQが35以下という定義です。

こうした重症心身障害児の数は医学の進歩に伴い、減少するというよりもむしろ増加しており、その理由として超低出生体重児や重症仮死産などでかつては救えなかった命が救われるようになったことが大きな原因と考えられております。さらに、幼児期の滴水事故や事故の後遺症に起因するものもあります。

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せいりゅう支援学校では佐藤校長にご案内頂きました。

現在の在籍児童数は78名、うち23名が隣の療育センターへ入所している児童、残り55名が自宅から通っています。

ほとんどの子が車いすを必要とし、職員が1対1で対応、主にリハビリや療育が中心で、なかなかの重労働に見受けられました。教室1つにつき3人程度の児童が割り当てられていて、どの教室でも児童と同じ数かそれ以上の職員が何かしらつきっきりで歌ったり体を動かしたりしておりました。職員のほとんどが教諭で、人事異動で小学校にいって普通クラスの担任になることもあるようです。教諭の仕事の幅に驚くばかりでした。

在籍児童数は平成20年時点で114名のピークを迎え、そこから徐々に減ってきています。というのも各地域の特別支援学校で肢体不自由の子も少し受け入れるようになってきているからということでした。

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隣の子ども療育センターでは整形外科医で所長の柳園先生のご案内。

現在は26名が入所しており、障害の原因としては脳性麻痺が多く、その他は二分脊椎など。10名が経管栄養、1人夜間だけBiPAPを行っている子がいるとのことでした。

平成24年以降は短期入所のショートステイの受け入れもはじめたところ、特に土日はニーズが高く、定員いっぱいになってしまうとのことでした。

ここは現時点で常勤は整形外科医の3名で、ほかは小児科はじめ非常勤の先生が来られています。常勤の先生は毎月当直が7回ということで、けっこう過酷な勤務のようです。小児科の常勤医の確保が問題で、募集をかけてはいるものの応募がない状況です。

センターでは入所児童の他に、母子入所といって乳幼児と保護者が1ヶ月間一緒に入所して治療やリハビリを浮け、退所後の家庭療育が適切に行われるよう支援したり、重症心身障害児(者)の方の日中のリハビリや療育を通所で行ったり、県内各地の巡回訪問も行うなど役割は多様です。

このこども療育センターは肢体不自由の子たちの医療的ケアを行う上で充実した施設で、県内一円に加えて隣の鹿児島からも利用者がいます。

宮崎市の外でも設置を求める声がありますが、ここも専門医の不足によりこれ以上業務拡大できそうにないので当面は巡回訪問や研修の実施でカバーしていくしかないように思います。

いずれの施設も初めて訪問させて頂き、学びや気付きの多い視察でした。忙しいなか対応くださった職員には感謝申し上げます。

こちらの宮崎県庁職員日記でも雰囲気は伝わると思います。

blogs.yahoo.co.jp

清山とものりプロフィール

清山 知憲(きよやま とものり)


平成18年東京大学医学部卒業後、沖縄県立中部病院研修を経て、米国ニューヨーク市のベスイスラエル病院にて内科インターン修了。 平成21年宮崎大学医学部第三内科入局。 平成23年、平成27年ともに宮崎市選挙区にて一位当選。 平成29年9月に議員辞職。

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