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県議会海外視察1700万円←いや、「議会」ではなく「議員」ですよ!

2016年7月24日 | 日記 県議会

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このところ、精神的に忍耐を強いられる出来事、要望がいくつかあり、これも議員の仕事だとこらえてましたが、この記事には心折れそうになりました。

県議会海外視察1700万円 昨年度、政活費から支出

 

まず前置きとして、私は行っていません。

また、自民党会派としても海外視察は実施したことがありません。

個人の議員活動もしくは会派として海外へ調査に行った方々が延べ40人おり、支出の総額は1700万円だったという内容です。延べ40人というのは、二度三度行った議員がいれば2人、3人とカウントされるので、実人数はもっと少ないはずです。

議会の批判は大いに結構なんですが、これを、「県議会」とひとまとめにして報道するのは雑過ぎませんか…?

 

見出し横の要約は下記の通り。

県議会の4会派と議員述べ40人が2015年度に海外計9カ国を視察し、その費用として政務活動費(政活費)から計1700万円を支出していたことが22日、分かった。

(中略)

しかし、視察先の一部には観光名所のサファリパークや遺跡見学など調査研究との関係が疑問視されるものも含まれている。

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記者の気持ちも分かります。

「随分海外に行ってる議員が多くなってるけど、明らかに無駄が多いでしょ。取り上げよう。」

と。

それはいいんですが、頼むから個別の議員の活動内容を論評して欲しいです。ミラノ、シンガポール、台湾、中国などそれぞれ。

動物園や遺跡に行っているのが疑問であれば、その目的や成果を問い、紹介すればいいのだと思います。私は同じ議会にいますが、誰が何の目的で行ったのか全く知りません。この記事からも分かりません。

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台湾については議員10名で130万円だったようですが、これは長年続いている日台友好議員連盟の活動で、私は有意義なものと考えています。私も時間とお金さえあれば参加したいと思っています。(時間も政活費の余りもありません…)

宮崎県は昨年度からシンガポールに駐在員を置き、ほか香港と上海に県の事務所台湾にも駐在員がいます。

近年、県産品の海外販路拡大路線を取っており、そうした国々との関わりが増えていることは確かなことです。宮崎からの直行便も、台湾、香港があり、上海には鹿児島から飛んでいます。県職員の海外出張もここ数年で増えているのではないでしょうか。

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私がこの5年強で行った政務活動費による海外出張は台湾と香港の計2回です。

それぞれ、日台友好議員連盟での台湾訪問、それから宮崎県香港事務所のオープニングセレモニーと香港の経済界・日本人会との交流会への参加を目的とした出張でした。

いずれも、セレモニーや交流そのものに意義を感じましたし、宮崎からの直行便で経費も安く抑えられたので参加の判断をしました。それぞれ、当時のブログで報告をしております。

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私は常々、議会をより良いものにするために、メディアには議会を県民の目に徹底的に晒して欲しいと思っています。

各議員がどういった質問をし、どういった活動をし、どういった個性を持っているのか。

良い面も悪い面も含めて。

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よくないのが、こうした、個々の議員の存在を無視した議会全体の批判です。

議員同士が連帯責任を負っていれば、一緒に批判されるのは当然だと思います。しかし、個々の議員活動は互いに完全に不干渉で、各議員が日常どんなところに行っているのかは全く関知しません。

これでは、正当に仕事をしている議員は士気が下がってしまいます。

「いや、別の議員の活動にも関心を寄せて、不適切であれば改めるよう取り組むべきだ!」という考えもあるかもしれません。

しかし、その役割は同僚議員ではなく、有権者です。活動内容が適切か否かを評価し、議員として資質を備えているのか判断するために、選挙があります。選挙で、ダメだと思う議員には投票せず、まっとうな議員を選出すればよいのです。

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議員個人ではなく、議会全体のレピュテーションが落ちるとどうなるか。

それは、選挙に出る人が減るだけです。

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人から尊敬されない仕事を、やりたいと思う人はあまりいません。

失業のリスクがあっても、お金も精神力も使う選挙をやらなくてはいけなくても、素晴らしい仕事だから出馬したい!と思う方がどれほどいるでしょうか。

現に、昨年の県議会議員選挙の時は、県内の13選挙区のうち10選挙区で無投票でした。誰も県議会議員になろうと思わない、選挙に出たがらないのです。

しかし、議会の質を上げる唯一の手段は選挙です。より多くの多様な人材が出馬し、その中から素晴らしい候補を選出する。そうして、議会の質を上げていくしかありません。

 

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政務活動費の使い途にメディアとして疑問を感じるのは分かります。

しかし個々の議員活動の内容が適切かどうかについて判断をするのはあくまで県民の皆さんですから、その判断ができるよう個別具体的な情報を提供することがメディアの役割だと思います。

そうした思いから、このたびの報道はずっと以前より進歩がなく、むしろ悪化しているのではないかとすら思えたので残念でした。

清山とものりプロフィール

清山 知憲(きよやま とものり)


前・宮崎県議会議員。 平成18年東京大学医学部卒業後、沖縄県立中部病院研修を経て、米国ニューヨーク市のベスイスラエル病院にて内科インターン修了。 平成21年宮崎大学医学部第三内科入局。 平成23年、平成27年ともに宮崎市選挙区にて一位当選。 平成29年9月に議員辞職。

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