• プロフィール
    profile
プロフィールを読む
  • ブログ
    blog
ブログを読む

106年続く明星特別支援学校(盲学校)

2016年7月20日 | 県政

たまに時間を見つけて実施している個人視察シリーズ。

今回は住吉地域の島之内にある、県立明星特別支援学校を訪問しました。

 

スクリーンショット 2016-07-20 22.14.08

 

県の特別支援学校は、単純な名称ではなくそれぞれで特徴的な名前を冠しております。赤江まつばら、清武せいりゅう、明星、みなみのかぜ、日南くろしお、きりしま、などなど…

明星特別支援学校は、その名称が示唆する通り視覚障害を持った方を対象とした学校です。

 

6717

 

発祥としては明治43年に創始者である関本健治先生が協力者のクラーク先生の邸宅の一室を借りて視覚障がい教育を始められ、今年度で106年になります。

当時は宮田町ということで、県庁のすぐ近くの地域です。

その後大正8年に私立盲学校、昭和6年に県立代用盲学校、昭和10年に県立盲学校、そして平成20年に県立明星視覚支援学校になりました。

 

6718

校長先生にお世話になりました。
ここには小学部、中学部、高等部(普通科・保健理療科・専攻科理療科・専攻科保健理療科)が設置されています。

現在の児童生徒数は29名で、小学部2名、中学部5名、高等部22名。

意外だったのですが、この高等部の生徒は18歳未満が5名、18歳〜30歳が5名、31歳〜60歳が12名ということで大人が数多く在籍しておられます。

全盲が4名で、残りの児童生徒は全盲ではないものの重度の視力障害を有しています。

 

視力障害を持つ児童は昔に比べて減ってきているようで、その背景として周産期医療の発達があるのかもしれませんが、未熟児網膜症などの児童が少なくなったのではないかとのことでした。全国の盲学校の児童・生徒数でいうと、毎年150〜200人程度減ってきているのではないかということです。

資料によると、網膜色素変性症で視覚障害を負っておられる方が9名と多く、こうした疾患は先天的ではなくそれぞれ年齢を重ねながら徐々に症状が進行するので、中途失明の代表的な原因です。だから、大人の生徒さんも多く在籍しているわけです。

先天的に視覚障害を負った方と比べ、中途失明の方なりの苦労もあられるようです。

 

S__2981890

 

教室では、一人一人の見え方の状態に合わせて、拡大教科書や点字教科書等を使用したり、拡大読書器等を利用して学習しています。
高等部には普通科の他、中学校を卒業した方々が3年間で高等学校卒業資格とあん摩・マッサージ・指圧師の国家試験の受験資格が得られる保健理療科があります。

専攻科保健理療科は、あん摩・マッサージ・指圧師の受験資格、専攻科理療科はあん摩・マッサージ・指圧師とはり師、きゅう師の受験資格が取得できるので、中途で視覚障がいになられた方々も遠方の方は寄宿舎で生活しながら、資格取得を目指しておられるようです。

また、センター的機能として、視覚障害の方の相談や、延岡サテライト、宮大附属病院サテライトの運営、県北の小学校3校での弱視学級の設置・連携も行っているとのことです。

 

現在、失明の原因の最多はたしか糖尿病性網膜症だったと思いますが、やはり高齢になってから発症することが多いと思います。

しかし早期の発症やその他の原因で視覚障害を負ってしまった方も、日常生活や就職等で悩みをお持ちの場合は明星特別支援学校へ相談してみるのもいいかもしれません。

現在、在籍児童生徒数は29名しかいませんが、もしかしたら潜在的な対象生徒はもっといるのではないかと思いました。

 

 

 

6720

 

この片目だけの望遠鏡みたいな器具(なんと呼ぶのか忘れた…)を使って児童が授業を受けておりましたが、慣れないと本当に見えづらいです。

 

S__2981891

 

こんな道具も一式用意されています。

 

マッサージの臨床実習では、近所の方を対象に1回500円で約1時間のマッサージを実施されているようで、昨年度は1,013名の方に実施したとか。

近くの方は問い合わせされてみるといいかもしれません。

 

現在の課題として、幼稚部が設置されていないので(宮崎と鹿児島が未設置。九州の中で、という話しだったかは失念…)、その設置可能性、そして寄宿舎が古く、地震の際の耐震性については大丈夫とは言い切れない状況とのことでした。

寄宿舎だけでなく校舎も大変古いと感じました。

 

在籍児童生徒数が少なくなってきていること(ピークで170名いたようです)、敷地面積は十分に広いことを考えると将来的にはその他の特別支援学校との合併や移転、なども考えられるかもしれません。

ご案内頂いた校長先生、誠に有難うございました!

清山とものりプロフィール

清山 知憲(きよやま とものり)


平成18年東京大学医学部卒業後、沖縄県立中部病院研修を経て、米国ニューヨーク市のベスイスラエル病院にて内科インターン修了。 平成21年宮崎大学医学部第三内科入局。 平成23年、平成27年ともに宮崎市選挙区にて一位当選。 平成29年9月に議員辞職。

清山知憲Facebook

清山知憲Twitter

清山知憲Line友達追加

このページのトップへ